漫画に自由を!21

「漫画に自由を!21」は、漫画やアニメと言ったサブカルチャーにおけるあらゆる表現の自由を、日本国憲法第21条に基づき守ろうと、独自の手法で世界に訴える事を目的として結成されたサークル(団体)です。

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09-24

2012

ゆで理論は、実は全て計算済みなのさッ!by嶋田(ゆでたまご)先生

昨日は、トキワ荘協働プロジェクトが赤塚不二夫先生が実際に住居されていた紫雲荘202号室で開催されたワークショップに行ってきました。

第8回紫雲荘ワークショップ開催 『講師・嶋田隆司先生』
http://tokiwaso-street.jp/archives/1559

講師はあの、ゆでたまごの原作担当である嶋田先生です!


いやー、こうの史代先生にも驚きましたが、まさかあのゆで先生こと嶋田先生が講師とは、ワークショップには毎回驚かされます。

当日はあいにく雨、池袋のとらのあなでキン肉マン最新刊を買って行こうと立ち寄ったら、店舗引越しの為に殆どがダンボールの中と言う開店休業状態。
ジュンク堂に行こうかと思いましたが時間がなく、諦めて椎名町に向かいました。

原田先生と合流し、恒例となりつつある松葉でラーメンを「ンマーイ!」してから紫雲荘へ。


紫雲荘には前回の講師だったこうの史代先生の色紙と寄せ書きが飾られていました。

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うおー!持って帰りたい!!

こうの史代先生の代表作、「この世界の片隅に」は片渕須直監督の最新作としてアニメ映画化されるそうですので、これも楽しみです。



そして今日はゆでたまご嶋田先生。気を取り直しワクワクしている中、嶋田先生が登場されワークショップが始まりました。

まずは嶋田先生が漫画家を目指すきっかけとなったお話。

小学館の学習漫画をきっかけに、手塚治虫作品のガムガムパンチに強い影響を受けたそうです。

ガムガムパンチ
http://tezukaosamu.net/jp/manga/90.html


後に相棒となるゆでたまごの作画担当、中井先生との出会い。最初は嶋田先生の漫画を中井先生が盗作し、拳で語り合って意気投合したとか。
キン肉マンの原型も既にこの当時に完成していたそうです。


高校卒業前に週刊少年ジャンプでデビューが決まり、就職の内定も当時の編集者が断りに回ったそうですが、当然の事ながら母親は大反対。
漫画家として大成できなくても東京で就職を世話すると説得して了承を得たそうです。

高校卒業後は一時、大阪でゆでたまご両氏で同居したそうですが、性格が相反してコンビ解消の直前まで行ったそうですが、担当編集者(アデランスの中野さんの人)が「原作と作画で作業分担したらどうか」と持ちかけられ、別居し作業分担するようになったからは喧嘩は全くしなくなったとか。


嶋田先生曰く「中井君は読んだ本をちゃんと本棚に戻す。僕は読んだらその辺に積んでおく。」

嶋田先生の作業部屋と中井先生の作業部屋は驚くほどに相反していて、確かにこれでは同居が上手くいく訳ないです。
嶋田先生は片付けを全くしない、混沌とした中で作業するのが好きで、中井先生は全てを整理整頓した中でしか作業できない。



かつて年始の週刊少年ジャンプ恒例だった漫画家集合写真撮影秘話や、車田正美先生はガチで怖い人だったという話や、ジャンプ編集者の「君は来年、この写真の中にはいないね」と言われた話し等々。



しかし今回の中で最も印象に残ったのは、いわゆる“ゆで理論”はわかってやっているという発言。

漫画の整合性を考えるよりも、その回が面白ければそれでいいので全部ぶち込んでしまう。その結果、矛盾が生じても気にしない。
それが例え物理法則をも歪めたとしても、面白ければそれでいい。大学を出た編集者がOKと言うんだから問題ないのである!

整合性をアレコレ考慮して面白くなくなったら全く意味がない。漫画に穴があったとしても、読者が大人になってそれを肴にワイワイ語り合えるならそれでいいじゃないか。
少なくとも自分が読んできた漫画はそうだったし、そういう漫画が好きだ。




我々は結局、ゆでたまご先生の掌の上で踊っていただけなのですよ。無邪気に心地よく、踊らされていた。
完敗です。


嶋田先生はおしゃべり上手な方で、ワークショップはあっという間に終了。その後は持参された原稿のコピーが公開されました。

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当日は打ち上げがあるかどうか知らされていなかったのですが、なんだかんだで嶋田先生を囲んでの打ち上げが決定し、私は原田先生らと歩いて駅前の居酒屋に向かったのですが、なんとお休み。

ワークショップのスタッフさんが来るまで駆けつけ、場所が松葉に変更になったと知らせてくれたのでまた戻る事に。

松葉に辿り付くと既に満席で、はらはら先生と一番奥の座敷に。松葉ではいつもラーメンとチャーハン、たまに餃子しか食べないのですが、シューマイ、春巻き、焼きそばがでてこれもなかなか美味しかったです。


嶋田先生はかなりの酒豪で、酔われると更にリップサービスも絶好調に。

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サインもどんどん書く

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どんどんどんどん書く


Tシャツにも書いちゃう

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書いちゃう

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更には松葉の女将さんのエプロンにも書いちゃうし、

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松葉の寄せ書き帳にもラーメンマンを書いちゃう!

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そして最後には額に肉まで書いてしまいました!!銀のマスクならぬ、銀の肉マーク。




松葉で12時まで呑んで、そこから更に別の居酒屋へ。人が減った事もあり、私も嶋田先生と同席に。
格闘技とプロレスの話題で盛り上がる。

嶋田先生はサッカーが嫌い。見るなら海外で活躍してる日本人のレスラーや格闘家を見るべきと熱弁。
女子レスリングの吉田沙保里選手は相当に変わった人だそうです。

そして黄金期の週刊少年ジャンプの話。誰もが読者投票一位を目指して、誰かがこうすると聞けばそれに対抗し、誰かがそうすると聞けばそれに対抗する。

みんながみんなそれをやっていたと言うんですから、そりゃどれも面白いわけだ。面白くない訳がない。


嶋田先生は今でも週刊少年ジャンプに戻りたいと仰っていました。戻ったら当然、ワンピースを抜いて読者投票一位になる自信があると。
そういう気概がないと週刊少年ジャンプで連載は出来ないと。


流石に嶋田先生もグロッキー状態でお開きに。


その後私は終電はとっくに終わっているので池袋に向かい、原田先生とファミレスで朝まで過ごし始発で帰りました。




嶋田先生は漫画が大好きで、キン肉マンが大好きで、そして週刊少年ジャンプが大好き。

まさに、かつて少年の誰もが週刊少年ジャンプを読んでいたあの時のように。







大変素晴らしい一日でした。嶋田先生、ありがとうございました!
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